枝幸町様(北海道)
「ゼロカーボン北海道 オホーツクえさし」を目指して
全国に比べて道民一人当たりのCO2排出量は多く、また家庭部門の排出割合が高い。
これまではEVの普及促進に向けた具体的な取り組みが見つからず、EV充電インフラの設置事業が思うように進まない状況だった枝幸町。
官民連携によるTerra Chargeの導入によって、EVの普及促進とともに、温室効果ガスの削減、次世代への意識改革にも期待する。
この度、EV充電インフラ「Terra Charge」の導入を決定していただいた枝幸町の、町民課長阿部様にインタビューを実施いたしました。自治体様に限らず、EV充電の導入を検討されている方は、ぜひご覧ください。
寒冷地域のためなかなか減らないCO2排出量に対し、EVインフラ整備を推進へ
2050年までに町内の温室効果ガス排出量を実質ゼロとする「ゼロカーボン北海道 オホーツクえさし」を実現するため、2030年度までの期間は、町民・事業者と認識を共有し、機運醸成と行動喚起を図り、より一層取り組みを加速化させるための土台を作る重要な期間となります。
こうした中、重点的に取り組みとして位置付けている次世代自動車導入の促進に向け、国内で有数のEV充電インフラ企業である「テラモーターズ」が掲げるEV普及率の向上に向けた取り組みに共感を持ったことがきっかけとなりました。
当町に限らず、北海道は積雪寒冷・広域分散型の地域特性から暖房用の灯油や移動に使用する自動車のガソリンなど化石燃料の使用が不可欠のため、全国に比べて一人当たりのCO2排出量は多く、家庭部門の排出割合が高くなっています。
特に北海道でも北に位置する当町が、EV充電インフラの設置と次世代自動車の導入を一体的に推進し、町民やEVユーザーの利便性の向上とEV化への機運醸成を図り、道内への普及に貢献できるものと考えました。
部品も運用も安心のクオリティ、コスト面も高く評価
当町では地方公共団体実行計画(区域施策編)として、令和4年12月に「枝幸町地球温暖化対策推進計画(第1次)」策定し、その中の重点的な取り組みとして、次世代自動車導入を促進することとしています。
ただ、国内の自動車メーカー各社もEV化への動きが活発化している中、EV充電インフラの設置が進んでおらず、EVの普及促進に向けた具体的な取り組みが見つからない状況でした。
今回の官民連携によるTerra Chargeの導入によって、EVの普及促進とともに、温室効果ガスの削減、次世代への意識改革にも期待できます。
日本製でアフターメンテナンスにおいても部品供給に懸念が少ないこと、初期費用が無料で電気代相当額の還元があることで、EV化施策として展開がしやすいことを高く評価しています。
面的なEVインフラ整備の必要性を発信、ゼロカーボンへ期待
町民や事業者が身近な公共施設でEV充電設備を目にすることで、より一層、ゼロカーボンに向けた機運醸成や行動喚起につながり、次世代自動車の普及の契機になると期待しています。
今後も、全国の公共施設を中心にEV充電インフラを面的に設置する必要性を地方公共団体と連携した積極的な情報発信を期待します。
【枝幸町 概要】
当町は、北海道宗谷管内の最南部に位置し、海岸線南北約58㎞、面積は札幌市と同等で1,115平方キロメートルを擁する北海道で9番目の面積を誇り、広大な土地に広がる森林と豊かなオホーツク海に囲まれた自然と共生する町です。
平成の大合併(枝幸町と歌登町)を経て、“こころが結ぶ「森と海」優しさと活気あふれる北の理想郷”を将来像としたまちづくりを進めています。
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